根無し草

ちなみに私は日本脱出ということについて、特に罪悪感とかは持ってません。脱出できる能力があるかはともかくとして。

私は小学校に上がるまでを千葉/東京で、小学1年から中学1年までを大阪で、中学2年から大学卒業までを愛知で過ごしました。私にとってはこの3箇所がどれも故郷であり、どれも故郷でないという感覚です。

また父は関西人、母は関東人で、そういう意味でハイブリッドでもあります。(<これについては、「ハイブリッド」と呼ぶのは変だ、と言われたことがありますが……)

こういう根無し草的な感覚からか、日本が故国であるという感覚も希薄です。確かに日本食食べるし日本語で思考するんですが、だからといって日本人であることにそこまでこだわる必要があるのか、と思っています。

以前、日本に生まれてよかったことはスレイヤーズを原文で読めることだ、と言ったことがあるのですが、私にとって日本人であることの重さはそのくらいのものです。

「日本に生まれた以上、日本を愛すべきだ」なんていうのは、暴論だと思います。生まれる国は選べませんが、どの国を愛するかなんてのは個々人が自由に決めればいいことでしょう。

「日本人であることを生かしたモノ/サービス作りを」みたいな論調も、正直理解できません。「優秀な人材の国外流出で日本の競争力が〜」とかいうのも、「だから何?」と思っています。

それに今どき、国ごとの競争力がどうのこうのとか言ってる時代じゃないと思うんですよね。みんなごちゃまぜになってもいいんじゃないですか?