翻って、プログラミング

中学、高校の頃、自分にとって好きで好きでたまらなかった「プログラミング」の楽しさというのも、実は紙一重の、すごい微妙な条件の違いで、すぐに失われてしまうものだったのかもなぁ、と思った。

今でもプログラミングをして作りたいものはいろいろとあるのだけど、そのことと「プログラミングそのものが楽しくてしかたがない」というのとは、やっぱり違うんだよなぁ。

一つ思い当たるのは、自分にとってはMSXというマシンが最高の条件を満たすプラットフォームだったんじゃないかということ。非力ではあるが単純で分かりやすい命令体系(BASICにしろアセンブラにしろ)、壊れにくい頑丈なハードウェア。BIOS等のシステムはROMに入っているので暴走してもリセットさえすれば何事もなかったように復旧したし、フロッピーディスクだってライトプロテクトをかければまず壊れることはなかった……。

今のプログラム開発環境(とりあえずWindowsを想定しますが、それ以外でも大して変わりはないと思います)は、複雑になりすぎてて何がなんだかよく分からなくて、OSやライブラリ等にもバグがあったりセキュリティホールがあったり(昔ももちろんありましたが今ほど問題にはならなかった)、それらの修正のためにちょくちょくアップデートがあったり……。いろんなものに依存関係ができてて、あれを更新したらこっちが動かなくなったりとか。ハードディスクがぶっ飛んだら復旧に何日もかかるとか、とにかく不安定要素が多すぎる……。

何の心配もなく、気軽にマシンを暴走させて遊んでいたMSX時代が、自分にとって一番プログラミングが楽しい時代だったのかも……。

他にも、ついついネットから入ってくる怒涛のような情報に流されてしまって、作業が進まないだとか、いろいろ要因はあるんですけどね。